メモ

新連載『ヒメアノ〜ル』第一話 これまでの流れからちょっと予測

とにかく様子見なことは確か。てか、今回は「主人公を全肯定する女の子が出てこない説」に一票。 これまでの古谷実作品をががが〜っとおさらいしちゃうと、まず大前提として「何を信じればいいかわかりません」みたいな状況があったと。 デビュー作『行け!…

ホントにメモ書き

1.93年当時のギャグマンガ状況(吉田戦車以降「非・常識」ナンセンスギャグの台頭 参考:『爆心地の芸術』) 2.交換不可能な自分への徹底的な懐疑(交換可能な自分に絶望することのおこがましさ 参考:『完全自殺マニュアル』) 3.『稲中』がギャグと…

真:古谷実論8000字のための下書き その2

◇交換不可能な自分との邂逅 では、満ち足りた状態であれば与えることができるのだろうか。それが『僕といっしょ』3巻において、イトキンと村田マリコのエピソードに描かれている。 『僕といっしょ』3巻では、主人公の一人であるイトキンという14歳の少年が…

真:古谷実論8000字のための下書き その1

古谷実の作品には、常に「孤独」が描かれる。主人公たちが、ほとんど執拗と思われるほどの誠実さを持ち合わせているのは、彼らが孤独に心底怯えているいるからである。孤独を恐れ、そこから逃れることを考えてきた結果が、いってみれば求道者としての古谷作…

古谷実論8000字のための下書き 設計図

古谷実の作品には、常に「孤独」が描かれる。主人公たちが、ほとんど執拗と思われるほどの誠実さを持ち合わせているのは、彼らが孤独の恐ろしさを知っているからである。孤独を恐れ、そこから逃れることを考えてきた結果が、いってみれば求道者としての彼ら…

古谷実論8000字のための下書き その2

肥大した自意識2 「肥大した自意識」という衣服を纏うことを忌み嫌いながらも、すっぱだかの自分を直視できない彼らは、誰かにすっぱだかの自分を見てもらい、且つまるごと受け入れてもらうことを願う。古谷作品における「恋愛」は、基本的にどれもそのよう…

古谷実論8000字のための下書き その1

真実をもとめるシニカル系過激派組織 例えば90年代的な笑いってどんなだったろうと考えたとき、真っ先に浮かぶキーワードは、“嘲笑”かもしれない。もはや「愛」やら「真実」やら「夢」やらといった言葉がリアリティを欠き、そうした「大文字」は口にするのも…

いずれ書く『僕といっしょ』感想文のための一言&その他

「孤独」を意識せざるを得なくなってしまうような「運命」によって、積極的に何かを「希望」したり「信仰」することを恐れ、だったら自分が「希望」「信仰」の対象になることを願い、しかし「孤独」であるがゆえの全能感をも捨て去る気概もない・・・。 『僕…

『僕といっしょ』ヤンデレの村田マリコについて

えっと、こないだのLifeでcharlieが言ってることはよくわからないのだけれども(詳しくはこっちのブログに書きました→http://d.hatena.ne.jp/andoh3/20080110)、古谷実作品『僕といっしょ』の中に村田マリコっていう、それこそヤンデレが居るので、そのこと…