「わにとかげぎす」第2話:窓辺の人影 〜古谷実版「アメリ」は微笑ましくない〜

 連載第二回目です。だんだん古谷実作品のリズムが出てきました。主人公の名前も判明。富岡ゆうじ君(32)だそうです。
 前回までのあらすじはこちらへ。わにとかげぎすアメリの共通点についても書いてます。
 さて今回。小さい頃からずっと孤独を愛していたはずなのに、ある日突然寂しさに耐え切れなくなった富岡君。前回おびえまくっていたあの不吉な手紙ですが、もう恐ろしさも薄れてきていて、絶望的に孤独な今の状況からしてみれば、むしろ幸運なことのように考えています。当番の夜、例によってとりとめもないことを考えながら屋上でサボっていると、近くのマンションの一部屋に、夜中に電気もつけず、ただじっとこちらを見ている人影を発見します。もしかしたらあの手紙の犯人!?友達になろうとまで考えてたけど、いざとなるとやっぱりまたビビるw。そのまま一夜明けて家に帰ると、そこにはまた例の手紙が・・・。というお話でした。
 全体的に、前回の話の補強といったところでしょうか。主人公富岡君の人柄説明がたくさんされていて、32歳ですがなかなか純朴でむさ苦しい青年という印象が与えられました。わにとかげぎすの全体的なトーンは、前作シガテラも割と軽妙でしたが、どちらかというとグリーンヒルに近いくらいコミカルな気がします。
 話の内容ですが、おそらく彼はあの人影にストーキングされてるんだろう、というのが自然な解釈でしょう。この人影、どんな人物なのかが気になります。僕の勝手な理想を言えば、富岡君と同様・・・いやそれ以上に孤独を抱えてる人が、自分と同じ匂いを放つ富岡君にコンタクトを取り始めたって流れを期待します。そして、実は女の子(村田マリコ系)だった、なんて展開があったらもっといいですねえ。まあどうなるんでしょう。来週手紙の犯人が登場するみたいです。
 まあとにかく、今回はコメント的観点から言えば苦しい回でした(汗。来週動きがあったら、今回の内容はそっちに移動させて、今日のは消す予定です。
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