2007-01-01から1年間の記事一覧

文化系トークラジオLife(TBSラジオ)「しょうらいのゆめ 外伝2」の雑感

『文化系トークラジオLife』「しょうらいのゆめ」外伝2はコチラから →http://www.tbsradio.jp/life/2007/11/part82_2.html 「夢」と「普通さ」って、ホントは全然別物だよねって話(最後の佐々木さんの発言)。 『世界最速のインディアン』っていう映画を思…

『わにとかげぎす』完結 メモ版

結論からいえば、『シガテラ』以降の古谷作品として、新たな発見とか前進とかはなかったと思う。ただ、それは怠慢とかそういったことでは全然なくて、誠実な姿勢を持って悩んでいる古谷実の姿がそのまま作品の迷走として反映されていた、ということだったの…

『わにとかげぎす』来週が最終回だそうな

いきなりな気がして驚いてしまった。考えたら4巻で終了ってのは『僕といっしょ』『ヒミズ』と同じなわけで、古谷作品としては普通。 まあそんな話はどうでもよくて、今回の作品、ここで終わるってのは、正直「折れた感」は否めないと思います。折れたからど…

孤独と自意識過剰の関係

文化系トークラジオLifeがこの間「友達」をテーマにしたので(→http://www.tbsradio.jp/life/20070422/)、古谷実の『わにとかげぎす』について何かヒントをと思い、メールを送ってみました。 古谷実に特化した内容だったので読んでもらえるか心配でしたが、…

「友達が欲しい・・・」 『わにとかげぎす』の孤独を考え中

文化系トークラジオLifeの今週のテーマが「友達」(→http://www.tbsradio.jp/life/20070422/)ということで、『わにとかげぎす』の主人公富岡君が友達を求めるゆえんを探るためにも、今回は必聴。 孤独を恐れていた『稲中』『僕といっしょ』『グリーンヒル』か…

あらためてヒミズを読み返す

古谷実作品の主人公には、自意識過剰という大きな特徴があります。しかし連載中の『わにとかげぎす』では、主人公富岡君の自意識が薄くなってきています。冒頭部分には少しだけ「呪い」なる自意識が見え隠れする場面がありますが、設定が32歳ということもあ…

スチャダラの到達した「静かな絶望」に対する「諦念の境地」

この曲を久しぶりに聞いたら、実はとてつもない諦めの境地を語っていることに気づいてしまった。 スチャダラパー『彼方からの手紙』 そもそも人種差別体験を元に「自分たち」を歌うことでアイデンティティを確立してきたヒップホップは、アメリカのヒスパニ…

「真実」の絶対性を信じ、やがて「真実」の必要性に陥るシガテラ

↑↑ 訳あって発表ができなかったので、その際の原稿をアップします。 元ネタとして、宮台真司さんのblogをご参照ください→http://www.miyadai.com/index.php?itemid=357。 「あるはずのないもの」を「あるかのように振舞う」のは、「ここではないどこか」の真…